【防臭】遮熱断熱塗料の効果をタバコのにおいで知るとき
遮熱断熱塗料販売会社のプレゼンルームは対面式の会議机が有り、20人ほど座ることができます。
実験キットと50インチサイズのDVDモニター二台と顕微鏡セット、塗装試料などが有ります。
天井の高さは梁が露出している天井で梁下まで2600、2メーター60センチ程度の高さです。
禁煙室では有りません。
現在では大体は室内禁煙で、建物内であっても仕切られた喫煙スペースのみが有るのが普通です。
ところが当該社の会議室、プレゼンルームは喫煙OKの設定になっています。
自分は喫煙者ですが、自分の作業車は、たばこのにおいがこもるのが嫌で車内は禁煙です。
喫煙者でも室内に最初に入った時にはにおいが気になります。しばらくすれば気になりません。
指摘されるまで気がつきませんでした。
20人収容の喫煙OKの部屋で、タバコのにおいが無いのです。
入居されてから3年ほどだそうですが、室内を見回してみると確かにタバコの汚れが有りません。
喫煙されるかたが多数いらっしゃると、必然的に室内にはタバコのヤニとにおいが付着します。
ですので、五、六年周期にクロスの張り替えをすることになります。
当社も喫煙可の時代には、壁天井が黄色く汚れたのでクロスを張り替えたことがあります。
それがこちらの会社ではそうなっていませんでした。遮熱断熱塗料の効果だと言うのです。
──────────困るにおいと言えば
介護臭が有ります。少子高齢化に伴い、だんだんとお年寄りが増えて行きます。
私が工事をさせていただいた、老健施設(特別養護老人ホーム)で、一年後の定期点検のおりに
玄関を入った時に強烈な介護臭でビックリしたことがあります。
健常者ではトイレには自ら進んでいきますが、老年性痴呆が進んでくるとそれがままなりません。
そのため、介護のための下着をつけることになり、交換が頻繁でないと大小が漏れることになります。
それのにおいが建物の中全体にこもるのです。
工事は設計事務所さんの仕様に従ってしていますので、通常品のクロス、壁紙を使用しました。
それににおいが付着して取れないのでしょう。
──────────他の介護施設、病院関係の壁仕上げでは
大体はビニールクロスかEP(水性エマルジョンペイント)の仕上げです。
EPを使うのは、後日補修が塗装で簡単にできるためで、色は汎用性の高い白になります。
この二つの施工パターンには防臭の効果はありません。いずれ再施工になるでしょう。
後日費用がかかる防臭、除臭の効果とコストパフォーマンスを考えたらこちらの内装用遮熱断熱塗料を
つかったほうが「お得」ではないかと、工務店の立場では考えます。
────────── 一般の住宅の介護臭
また、一般の住宅でも介護臭の問題があります。
においはその場所に長くいると、やがて慣れてしまいます。
しかし、初めてこられたかたには免疫がありませんから、強烈なものとなります。
リフォームの見積依頼が有りましたので、伺ったおりに感じた事です。
高齢のかたがいらっしゃいましたので、トイレと浴室に手摺を付けたいとのことでした。
ピンポンを押して、玄関を開けたところから強い介護臭がします。
お住まいになっているかたは慣れてしまっているので気がつかないのです。
残念ですが、当時は方策が有りませんでしたから防臭の対策は提案できませんでした。
──────────むずかしいにおいのとらえかた
においは目に見えません。したがってホームページなり、ブログで書いていても、
実際の効果を目に見えるように表示できませんので、当該社のプレゼンルームで実際に実験してみて
その結果を知るしか術は有りません。
こちらの材には防臭効果が有ると自分は思いますが、施工後の効果を数字で表す事が困難です。
音響ですと、施工前施工後をdB(デシベル)で計ることができます。
施工後の変化を数字で示すことができ、音響設計通りに施工が出来たか否かを判断できますし、
お客様に対しても訴求できます。
しかし、においは測定できることはできますが、においの元となる成分が多種多様に有り、
したがって測定機器が無数に有ります。ですので数字に表す事が難しいと言うのが現状です。
においに効果がある遮熱断熱の成分の事はあとで書きます。
──────────後日談
同行者のかたから、指摘がありました。
入居されてから3年ではなくて、13年だそうです。訂正します。
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ディスカッション
コメント一覧
3年ではありませんよ・・・・・13年です、あの会議室!!
だから驚きなんです。
失礼しました。
訂正しておきます。
梶原