三豊百貨店の現象を思い出す梁型のヒビ
横浜市港南区の「K」様から、バルコニー部柱の交換についての見積もり依頼を頂きました。
築年数もあり、大分錆が進んでいます。自分が気になったのはこの部分です。
この写真ではつぶさに見えませんが、壁と直角方向、柱に向かってヒビが何カ所か見えます。
ここは梁が入っているはずですから、抜けることはないでしょうが突き抜けるような気がして
少し心配です。梁勝ちの納まりでしょうから鉄製の円柱を建ててそれに梁を乗せ、
さらにまた円柱を乗せて小屋梁を乗せてという順番に作業をしています。
一階の部分に経つ円柱がバルコニーの床梁やその上の重さでめり込んでいるように見えるのです。
柱頭のプレートの納まりが力を平均に分散するようになっていないのかもしれません。
錆で弱くなりそこに自重がかかり円柱が短くなってきてだんだん下がってきています。
なるべく早い段階で交換したほうがいいでしょう。
私はここで韓国ソウルの三豊百貨店の事故を思い出しました。かかる荷重を広く薄く
配分できなかったので柱がその上の床の自重に耐えかねて突き抜けてしまった。
という事から起きた事故ですが、YouTubeやwikiにも記載されています。
デザイン優先のため柱を必要な寸法より細くし、力を分散するハンチもつけなかったようです。
建物が自重で崩落するとは信じられない話です。
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