【現場チェック】地盤沈下後の調整とは このようにして直しています

2013年10月4日

藤沢市「M2」邸のリフォーム工事では築年数が相当数前ですので、

当時地盤補強をするという考えが有りませんでしたし、ましてベタ基礎でもなく、

地盤沈下をして、柱が下がっています。それに伴い床が下がっている部分が有ります。

特に顕著に感じられるのが、二階の和室です。

押し入れ引き違いの襖が、閉めた時に隙間が大分出ています。地盤沈下の影響です。

ある程度水平に戻さないと、窓サッシが閉めにくくなったり、引き戸が閉まりづらくなります。

開き戸ドアは調整がある程度簡単に出来ますが、引き戸の場合は敷居を水平に近づけるとか、

敷居、方立のねじれを防がないと使い勝手が直りませんから調整が難しい部分です。

大壁(洋室仕様)の場合は壁のねじれを、ボードをはがして調整材、パッキン材を入れて

ある程度垂直にして壁を張り直すという調整方法が採れますが、

和室真壁の場合は、調整の後が露出してしまい、それが出来ず、難しいところがあります。

今回は、一階の和室部分、床柱上の小屋梁(小屋梁調整部のところ)に

ジャッキで上げてパッキン材を入れた状態です。20ミリ上げています。相当下がっていますね。

階段では蹴上げの差が5ミリ程度でも普通の方は気がつく事が多いですので、

20ミリが相当の下げということがわかると思います。

本当はもっと上げたいところですが、小屋組に影響しますから程度を見て行う必要があります。

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Koyabari1

小屋梁遠景

Koyabari2

小屋梁近景

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