何でも鑑定団裏話・捨てられた懐中時計
09/09 何でも鑑定団裏話・捨てられた懐中時計
法人会の講演会でホテルに行ってきました。
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講師は以前なんでも鑑定団にでられていた、岩崎紘昌氏(西洋アンティークが専門)
テレビでは話せない、いろいろな裏話をたくさん聞かせていただきました。(*^_^*)
その中で後援会で公開できる話をお聞きしました。
実際に放映された話、鎌倉の資産家のお孫さんが鑑定団へ出られて
懐中時計二点をその岩崎氏にテレビで鑑定依頼されたそうです。鑑定結果は三百万と二百万。
その懐中時計は、一点が七宝焼、もう一点は金で装飾された見事なもの。
祖母からいただいたものだそうです。
岩崎氏が「それだけの価値のものをどういういきさつでもらったんですか」
と聞いたところ、本人はさして重要なものをもらったという意識がなかったそうです。
そのいきさつは祖父母が新婚のころ旦那さんが懐中時計を集めるのが趣味だったので
会社の帰りに都内、横浜、藤沢の骨董店を回り終電で帰ったそうです。
その、待っても待っても帰ってこない旦那を鎌倉の駅で奥さんは待っていたわけです。
30年も。
そして、旦那さんは亡くなり、時計だけが残りました。
時計が憎いという思いも有りますし、アルツハイマー病も進んで価値がわからなくなり
その奥さんは夜ごと鎌倉駅へ行って、新聞紙で包んだ懐中時計をごみ箱へ捨てていました。
「金持ちは二代で成れるが、文化を理解するには三代かかる。」ということばを聞きました。
おじいさんがおばあさんや子供さんへその価値を伝えて
ものと一緒にその背景を伝えたらこういう悲劇は起こらなかった。
ということではなかろうかと思います。
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