【近隣散策】意外と近くにあった島崎藤村邸で気がついたこと
打ち合わせの時間が空いたので、設計君と島崎藤村邸へ見学に寄ってみました。
当地には営業時間中はボランティアの説明のかたがいらして解説をしてくださいました。
自分は仕事の途中に作業服姿で寄ったので建築関係の人間とわかったせいか、
あまり詳しくは説明されませんでしたが、その点が逆に気分が良い感じがしました。
大正末期の貸別荘であった建物だそうで当時のままの状態と聞きます。
(何ヶ所かは手直しがされています。)関係者のご努力に敬意を表したいと思います。
文学に疎い私としては、島崎藤村が文筆にどの程度優れた人かは浅学にして知りませんが、
「若菜集」の初恋(まだあげ初めし前髪の..)と「破戒」は聞いたことがあります。
こちらの建物で特に気を引いたのは当時のはやりであったろうと思われる、
檜皮葺き(ひわだぶき)の外壁。普通は横羽目板で張るべきところをわざわざそう張っています。
書斎に竹格子の明かり取りがついているのもシンプルですがすがしく感じます。
もっとも感心したのは雨戸敷居レールの中におそらくは真鍮と思われる金属がはめてあったこと。
雨戸溝を削って摩耗防止に金属片を埋め込むことはなかなか出来ないものです。
建築当時からあったとすれば、最先端の仕様だった事になります。
大磯町の島崎藤村邸の様子
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