【建築確認】3階建て木造住宅と建築確認
先日、神奈川建築士会主宰による「木造3階建(法第6条1項2号建築物)住宅の
建築確認申請等の解説」という講習会に参加してきました。
一般のかた、普段建築に携わらないかたにはむずかしい「法第6条1項2号建築物」とは
建築基準法第6条の「建築物の建築等に関する申請及び確認」にある「木造3階建て以上、
又は延べ面積500以上、最高高さが13mもしくは軒高が9mを超える建築物」のことです。
ところで、木造の3階建て以上の建物を建築しようとする場合は
以下に一つでも当てはまる場合は建物の「構造計算」をすることが法律で定められています。
・階数が3以上のもの
・延べ面積が500を超えるもの
・高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの
昨年の耐震偽装問題を契機に改正された建築基準法により「建築確認申請の厳格化」が促され、
建物も一定規模を超える場合は、構造計算適合性判定(以下ピアチェック)という
安全性の二重チェックをする機関も新たに増設されています。
ただ、周知のとおり今回の法改正による「確認申請の厳格化」は、「構造計算」を要しない
木造2階建ての建物を除いては工事着工が滞っていて、建設業会社の中には「経営破綻」にまで
陥る社会問題ともなってしまっています。
そういった中、やはり構造計算は避けて通れない木造3階建て住宅等を計画する際、
「安全」でなおかつ「確認申請」もスムーズに進められる計画は、
改正建築基準法によるピアチェックは要しない方法が一般的で、
現状での木造3階建ての住宅を計画する際は建築基準法の「仕様規定」を満たし
(耐力壁の量・つりあいの検討をする)
建物の安全性を確かめる「構造計算」の種類も「許容応力度計算」を選択することが望ましく
それにともなう構造計算の費用ですが木造三階建て(いわゆるモクサン)での構造計算の費用は
150平米程度で20-30万ほどかかります。
構造計算資料
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