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【修理】フロアの盛り上がり現象(突き上げ)とは

あるお宅でフロアが盛り上がる現象が有りました。

フローリングを張った部屋で突き上がる現象が出まして

いろいろ調べた結果、フロアの基材に問題が有るのではないかということがわかりました。

特定のメーカー自体を批判する事が目的では有りませんのでメーカー、品番は伏せてあります。

こういう事例があった事を紹介し、今後の施工に生かす事が出来ればいいかと思います。

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フロア

梱包の表示

——————経緯

あるメーカーのフローリング材をまとめて現地に納入してもらい

梱包をはずして大工職が四月の上旬頃に張りました。

一旦全部の梱包をはがして湿気になじませるという方法も有るかと思いますが

フロア材をキズ、汚れから守るという点では現実的ではないと思います。

当社では養生材(フローリング材をキズ、凹みから守るためのもの)は大建工業か

ニチハの養生板を使用しています。(910ミリ×1820ミリ×厚み5ミリ程度)

以前には養生材として3ミリのベニヤを使用していましたが、

室内への資材の搬入時、フロアに凹みが出る事が有りましたので、より衝撃に強いものとして

養生板(インシュレーション:段ボールを圧縮したようなもの)を使用する事にしました。

フロア材料をキズ、汚れから守るという事を考えながら作業しますので、

フロアを張ってすぐにフローリング板の上に養生板を敷き並べ、なるべく隙間が無いようにして

養生板同士をさらに養生テープでとめました。

その後お引き渡し間近にクリーニングをする段になって、フロアの盛り上がりがわかりました。

一部だけ盛り上がりが有るというレベルではなく、フロアの張った部分すべてで

盛り上がり現象(突き上げ)が発生しているのです。

フローリングは基材と表面材にわかれており、

基材は写真のように特殊硬質チップボードとなっています。

表面材は突き板(プリントではなく本物の板材をスライスしたもの)に塗装したものです。

(問屋さんで確認)

もし同一材で伸縮するのなら、長辺方向への伸びがより顕著のはずですが

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  ┃   フロア材のイメージ図  ┃

↓ ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

短辺方向へも伸びているのです。

ということは伸縮がより顕著に発生したという事になります。

梅雨の期間を跨いだこと、各職方が不在時には安全上室内に鍵を掛けますので

締め切りになり、湿気が充満した事も考えられますので

除湿器を何台か置いて除湿に努めましたが、多少は戻っているという感じがありましたが、

完全には突上げ現象が戻りませんでした。メーカーの担当者に二度ほど来てもらいました。

一度目は現状確認、二度目はフロア材の剥がし、持ち帰り。

メーカーの調査報告書の回答は一部に釘(ステップルL=38)の不足と接着剤の塗布方法が違う。

フローリング材が湿気によって伸縮する特性がある。というものでした。

——————以上をふまえて私の感想

メーカーでは特殊硬質チップボードと称していますが、類似した組成の下地材の

パーティクルボードは湿気、水分によって伸縮する事を私は経験で知っており

該当フロア材が伸縮する可能性が有るかもしれないという事は思っておりました。

しかし、短辺方向へも伸びて突き上げが有るとは材料に問題が有ると考えます。

今後は基材がベニヤ材(積層板)でないものは、お客様にご心配をかける事になりますので

お勧めしない事にしたいと思います。

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木造住宅のためのメンテナンスと修理のためのヒントを書いています。少しでも参考になれば幸いです。

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